店舗設計
2024年08月28日

店舗設計で目立つ色とは?集客につながる色の組み合わせやカラーイメージをご紹介

競合との差別化を図るうえで、店舗設計において目立つ色を取り入れようとお考えではないでしょうか。色は人間の意思決定に大きな影響を与えるとされており、目立つ色や訴えかけられる色を内装や看板などの取り入れると、来客数や売上の向上に役立つ可能性が高いです。

今回は集客につながりやすい目立つ色をご紹介するほか、目立つ色を使って集客を増やすためのポイントについても解説します。また、目立つ色ごとに見たカラーイメージもお伝えするので、お店のコンセプトに合った色を見つけましょう。

集客につながりやすい目立つ色とは

ひとことで目立つ色と言っても、お店の目的や目標に応じて選ぶべき色が異なります。まずは目的ごとに最適な目立つ色を確認しておきましょう。

<集客につながりやすい目立つ色>

  • お店の存在をアピールしたい場合は視認性が高くて目立つ色を選ぶ
  • 入店に向けて背中を押したい場合は誘目性が高くて目立つ色を選ぶ
  • 顧客の興味を引きたい場合は可読性が高くて目立つ色を選ぶ

お店の存在をアピールしたい場合は視認性が高くて目立つ色を選ぶ

お店の近くを通った人などに存在をアピールしたい場合は、視認性が高い色を選ぶのがポイントです。視認性とは「読みやすい」「見やすい」など、物事を確認したやすい度合いを指しています。「黒の背景に白の文字」など、明るい色と暗い色を組み合わせると視認性が上がります。

入店に向けて背中を押したい場合は誘目性が高くて目立つ色を選ぶ

いくつかの店舗が並んでいる状態から自分のお店に注目を集めたい場合は、誘目性が高い色を選ぶのがポイントです。誘目性とは、人目を引いて目立たせる度合いを指しています。赤や黄色などの暖色系は誘目性が高いとされるため、看板や外から覗き込める位置の内装に暖色を取り入れるといいでしょう。

顧客の興味を引きたい場合は可読性が高くて目立つ色を選ぶ

顧客に興味を持たれやすくしたい場合は、可読性が高い色を選ぶのがポイントです。可読性とは、書いてあることを正確に理解してもらえる度合いを指しています。対比色を使い、文字には白い縁をつけると可読性が上がるため、看板やのぼり、目立たせたいメニューを作るときに意識しましょう。

目立つ色を使って集客を増やすためのポイント

目立つ色を取り入れたとしても、お店のイメージと合わない色だったり、色の使い方に工夫がなかったりすると逆効果になりかねません。目立つ色を使って集客を増やすポイントは次の4つです。

<目立つ色を使って集客を増やすためのポイント>

  • ターゲット層の好みに合う色を選ぶ
  • 商品やサービスを連想させやすい色を選ぶ
  • 色をつける場所に抑揚をつける
  • 色の境界線には無彩色を入れる

ターゲット層の好みに合う色を選ぶ

お店がターゲットにする層が好む色を使うと、入店率を高められるほか、滞在時間を延ばして客単価を上げる効果に期待できます。若い層がメインターゲットのカジュアルなお店の場合は、ポップでインパクトのある色を選ぶといいでしょう。反対に高級路線の場合は、白や黒を基調としたシンプルな色がおすすめです。

商品やサービスを連想させやすい色を選ぶ

商品やサービスとの関連性がある色を選ぶのもポイントです。たとえば焼肉店の場合、肉や炎の色を連想させやすい「黒」や「オレンジ」などの色がマッチします。反対に「青」や「水色」は焼肉のイメージとはかけ離れてしまい、違和感を覚えられる可能性が高いでしょう。

色をつける場所に抑揚をつける

すべてを同じ色に統一するのではなく、抑揚をつけると見やすさが高まります。たとえば「最大90%OFF!売りつくしセール」と書かれたポップを作る場合は、「90%OFF」の文字色だけを変えたり、文字の大きさを変えたりすると、顧客にインパクトを与えやすくなります。

色の境界線には無彩色を入れる

色の境界線には白、グレー、黒などの無彩色を入れて縁取りをしましょう。背景色の上に別の色を直接乗せると文字が馴染まず、はっきり見ようとすると目がチカチカしてしまいます。これは「ハレーション」と呼ばれる現象で、人に不快感を与えるため要注意です。

目立つ色ごとに見たカラーイメージ

最後に、目立つ色ごとに見たカラーイメージを6色ご紹介します。お店の雰囲気や商品、サービスの内容に合ったカラーイメージを持つ色を内装に取り入れましょう。

<目立つ色ごとに見たカラーイメージ>

  • 赤…エネルギッシュでポジティブなイメージ
  • オレンジ…温かみがあり親しみやすいイメージ
  • 黄色…金運アップや疲労回復につながるイメージ
  • ピンク…やさしくてかわいらしいイメージ
  • 青…誠実で清潔なイメージ
  • 緑…癒し効果がありリラックスできるイメージ
  • 黒…クールでおしゃれなイメージ

赤…エネルギッシュでポジティブなイメージ

赤はとくに目立ちやすく、エネルギッシュでポジティブなイメージを与えられます。食欲を促す効果もあり、飲食店で多く採用されることが特徴的です。黄色や黒との相性がよく、組み合わせに適しています。

オレンジ…温かみがあり親しみやすいイメージ

オレンジにもポジティブなイメージがありますが、赤と比較するとやや落ち着いており、親しみやすさを感じさせやすい色です。ホスピタリティを打ち出したい場合に選ぶと効果的でしょう。

黄色…金運アップや疲労回復につながるイメージ

明るさや温かさをイメージさせやすいほか、金運アップや疲労回復を連想させやすい色です。警戒色としても使われるため視認性が高く、白や黒との組み合わせが適しています。

ピンク…やさしくてかわいらしいイメージ

刺激が少なく、やさしさやかわいらしさを連想させやすい色です。ピンクはとくに女性や子どもから好まれやすいため、保育園の内装などにも多く採用されています。

青…誠実で清潔なイメージ

青は冷静さを象徴する色であり、誠実で清潔なイメージを与えやすいです。集中力を高める、気持ちを落ち着かせるなどの効果に期待できます。とくに相性のいい組み合わせは、白です。

緑…癒し効果がありリラックスできるイメージ

木や山などの自然を連想させる色であり、安心感やリラックス効果をもたらします。薬や食品を扱うお店など、安全性をアピールしたい場合の色として最適です。

黒…クールでおしゃれなイメージ

黒にはクールでおしゃれなイメージがあり、高級感を演出したい場合にも適しています。ただし、人によっては威圧感を覚える色なので、やさしさをアピールしたい業種やお店にはあまり適していません。

まとめ

店舗設計で目立つ色を取り入れると、集客力をアップさせ、売上を上げる効果に期待できます。まずは自社の商品やサービスの特徴を洗い出し、イメージに合った色を内装や看板、のぼり、メニューなどに取り入れましょう。

FACE YOUは、内装デザイン・空間デザインの専門家です。施工だけでなくプランニングやデザインから店舗内装を手掛けており、貴社の価値を最大限に高められる色やデザインをご提案しています。美容室やサロン、クリニック、飲食店などあらゆる業種にご対応できますので、まずはお気軽にご相談ください。