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2024年08月19日

店舗経営とは?独立・開業の手順や成功に導くポイントを解説

将来的な独立・開業を目指している方は多いでしょう。しかし、経営は勢い任せだけで成功を収められるものではありません。予定どおりのスケジュールで開業し、経営を成功させるためには、店舗経営の基本を押さえることが重要です。

この記事では、店舗経営とは何か解説したうえで、独立・開業して店舗運営を始める際の手順を8つの段階に分けて解説します。また、店舗経営を中長期的な目線で成功させるためのポイントもご紹介します。

店舗経営とは

店舗経営とは、収益の確保を目的として店舗を運営することです。事業内容は主に商品やサービスを消費者に提供することであり、具体例としては飲食店や雑貨店、美容室の経営などを挙げられます。

店舗経営に失敗すると、販売する商品の仕入れや製造ができなくなり、最終的には経営者が収益を得られなくなり、破綻せざるを得ません。経営者は、収益を安定して生み続けられる店舗経営をする必要があります。

店舗経営と店舗運営の違い

店舗経営の類似語に「店舗運営」があります。店舗経営と店舗運営の違いは、収益を得ることを目的とするかどうかです。

店舗経営は店舗の利益を最大化することを目的としますが、店舗運営は業務の効率化を図ることを目的として行います。収益確保に向けた取り組みを行うことは一致していますが、店舗運営は店舗経営の一部に過ぎません。

独立・開業して店舗運営をするときの手順

予定しているスケジュールのとおりに独立・開業をはたすためには、店舗運営の手順を把握する必要があります。この項目では、独立・開業に向けた手順を8つのフェーズに分けてご紹介します。

<独立・開業して店舗運営をするときの手順>

①コンセプトと事業計画の策定
②資金調達
③物件の契約
④内装・外装の依頼と什器の手配
⑤マニュアルの作成
⑥営業許可などの申請
⑦従業員の採用活動
⑧広告・宣伝

①コンセプトと事業計画の策定

最初に行うのはコンセプトの策定です。飲食店の場合は和食なのか洋食なのか、標準的な価格帯はいくらなのか、どんな層の性別や年代をターゲットにするのかなどを決めましょう。

コンセプトが固まり次第、事業計画を作成します。事業計画とは、ビジネスの方法や手順をまとめて書類にまとめたものです。事業計画書は資金調達時に提出を求められるため、分かりやすく、一貫性を持たせて作成しましょう。

②資金調達

日本政策金融公庫による調査では、開業時の平均資金調達額は1,274万円であり、これを自己資金だけで賄うのは困難です。そのため、日本政策金融公庫や銀行などから融資を受けて開業資金を用意します。

③物件の契約

コンセプトや事業計画の策定により定めたターゲットに沿った物件を探して、賃貸借契約を交わしましょう。物件選びでは、実際に現地まで足を運び、店舗の広さや周辺環境、通行人の属性などを確認することが大切です。

④内装・外装の依頼と什器の手配

賃貸借契約の締結後に、内装・外装の依頼と什器の手配を行います。内装・外装には時間がかかるため、物件探しと並行して業者も見つけておきましょう。プランニングの段階から相談に乗ってくれる業者に依頼すると、一貫性のある店舗経営を進めやすくなります。

⑤マニュアルの作成

開業した直後から商品やサービスの質を安定させるためには、マニュアルが必要です。採用した従業員が即戦力として活躍できるように、写真なども使いながら見やすいマニュアルに仕上げましょう。また、開業後に不備を感じた場合は、柔軟にマニュアルを変更することも大切です。

⑥営業許可などの申請

法人として開業する場合は「会社設立登記」、個人で開業する場合は「個人事業の開業・廃業等届出書」の提出が必要です。その他にも、飲食店の場合は営業許可申請書などの書類を保健所などに提出する必要があるため、業種ごとに必要な手続きを調べておきましょう。

⑦従業員の採用活動

開業日に間に合うように従業員の採用活動を始めます。正社員を採用する場合は開業の3ヶ月前までに、パート・アルバイトを採用する場合は開業の1ヶ月前までを目安に雇用を確定してください。人手不足に悩む企業が増えているため、時間に余裕を持って採用活動をすることが重要です。

⑧広告・宣伝

開業日が確定したら、お店の広告・宣伝活動を始めましょう。ターゲット層によって適切な宣伝方法が異なります。Web広告の出稿やオウンドメディアの活用、SNSを使った発信などが主な広告の手段です。

店舗運営を成功に導くポイント

店舗運営は一時的ではなく中長期的に成功させなければなりません。そのためのポイントとして挙げられるのは、次の4点です。

<店舗運営を成功に導くポイント>

  • 客単価を上げることを意識する
  • リピーターを獲得する
  • 売上や顧客のデータを分析する
  • 独自性のある空間づくりを心がける

客単価を上げることを意識する

客単価とは、消費者1人あたりが1度の来店で支払う金額のことです。客単価が多ければ、来店者数が少なかったとしても、店舗の売上を確保して経営を継続しやすくなります。

客単価を上げるために重要なのは、ターゲット層にとって居心地のいい空間をつくることです。内装の雰囲気がお店のコンセプトにマッチしていれば、消費者が店舗に滞在する時間が長くなり、客単価のアップにつながりやすくなります。

リピーターを獲得する

熱心なファンとして店舗に通ってくれるリピーターの獲得を目指しましょう。客層や立地などの条件を考慮しながら、顧客の目線に立って最適なサービスを提供することがリピーターの獲得につながります。アンケートなども活用して、店内の雰囲気を変えたり、新商品を開発したりすると効率的です。

売上や顧客のデータを分析する

開業から一定の時間が経過した後は、売上や顧客のデータを分析して店舗運営を改善させます。売れ筋の商品がある場合は、その周辺に類似商品を設置するなど、レイアウトの変更も検討すると良いでしょう。陳列方法を工夫するだけでも、あまり注目されていなかった商品の売上が上がる場合があります。

独自性のある空間づくりを心がける

競合との差別化を図るためには、独自性のある空間づくりをすることが重要です。内装・外装をコンセプトと一致させることや、商品が魅力的に見える什器を選ぶことなどがポイントになります。店舗運営の成功率を高めるためには、空間づくりに関するノウハウを蓄えた内装業者にサポートを依頼するのがおすすめです。

まとめ

店舗運営とは、収益の確保を目的として店舗を運営することです。独自性のある空間づくりを心がけることや、客単価を上げることなどが、店舗運営を中長期的に成功させるポイントになります。

FACE YOUにご相談いただければ、お店のプランニングやデザイン設計の段階から店舗運営をサポートさせていただきます。独自性があり客単価を上げやすい内装のご提案から施工・アフターフォローまでをワンストップでご対応できますので、まずは詳細をお問い合わせください。