店舗内装工事とは?主な種類や業種ごとの費用相場などをご紹介
店舗の開業や改装にあたり、重要な作業のひとつが店舗内装工事です。店舗内装工事のクオリティによって、店舗の雰囲気や居心地のよさが決まるといっても過言ではありません。
そこでこの記事では、店舗内装工事の種類と内容を解説することに加えて、業種別に見た店舗改装工事の費用相場や、店舗改装工事を依頼する業者の選び方をご紹介します。
店舗内装工事は主に7種類
店舗改装工事の種類は、主に以下の7つです。まずはそれぞれの工事が何を目的に行うものなのかを見ていきましょう。
<店舗改装工事の種類>
- 軽鉄工事
- ボード工事
- クロス工事
- 塗装工事
- 左官工事
- 床仕上げ工事
- 木製建具工事
軽鉄工事
軽鉄工事とは、建物の壁や天井といった骨組みを作る工事のことです。軽量の鉄骨材を使用するため、木材と比較して火災に強く、容易に加工できることが軽鉄工事の特徴になります。 アパレル店で試着室を新設する場合など、間取りを変更する場合に用いる店舗改装工事です。
ボード工事
ボード工事とは、天井やクロスの下地として石膏を貼り付ける工事のことです。主に断熱や防音、耐火などの性能を高めるために行われます。近隣店舗による騒音を遮断したい場合や、作業室から漏れ出す作業音を接客スペースに伝えたくない場合に用いる店舗改装工事です。
クロス工事
クロス工事とは、壁紙の色やデザインを変更して、内装の雰囲気を大きく変化させる工事のことです。壁紙は劣化しやすく、汚れやキズが付いていると不衛生なイメージを与えてしまいます。目安として10年に1度のペースでクロス工事を行い、美しい内観を取り戻しましょう。
塗装工事
塗装工事とは、建物の下地に対して塗装を行う工事のことです。見た目を美しく整えられることに加えて、防水機能を備えた塗料を使用することにより、水漏れなどのトラブルも予防できます。塗料の耐用年数は10年前後なので、10年に1度のペースで塗装工事を依頼するといいでしょう。
左官工事
左官工事とは、建物内の工作物の表面を美しく仕上げる工事です。打ちっぱなしのコンクリートを補修したり、破損したモルタルを修繕したりといった作業が行われます。左官工事も、建物の見栄えを美しく整える工事として有効です。
床仕上げ工事
床仕上げ工事とは、床に接着剤を塗布して、さまざまな素材の床材を貼り付けて仕上げる工事です。必要に応じて床の高さを確保する工事や、空気の通り道を確保する下工事も行います。出来栄えを左右するだけでなく、機能性を確保するためにも必要な工事です。
木製建具工事
木製建具工事とは、その名のとおり木製建具を取り付ける工事です。室内ドアやふすま、障子などを取り付ける工事を行います。近年ではデザイン性が高い建具が増えており、お店のイメージやコンセプトに合った建具への交換を希望する場合に行う店舗内装工事です。
【業種別】店舗内装工事にかかる費用相場
店舗内装工事にかかる費用は、工事の内容や広さによって異なります。ここでは、飲食店・美容室・病院・一般的な企業のオフィスと4つの業種に分けて、標準的な工事内容を想定した費用相場をご紹介します。
<【業種別】店舗内装工事にかかる費用相場>
- 飲食店…坪単価15万円~50万円
- 美容室…坪単価15万円~40万円
- 病院…坪単価10万円~50万円
- オフィス…坪単価5万円~20万円
飲食店…坪単価15万円~50万円
飲食店では、厨房設備に関する店舗内装工事に費用がかかりがちです。厨房設備が不要な場合は坪単価15万円~30万円に収まりますが、ダクト工事やインフラ設備の工事を行う場合は、坪単価30万円~50万円の費用がかかるでしょう。
【飲食店の店舗改装工事の費用相場】
工事の種類 | 坪単価 | 10坪の費用相場 |
新装工事 | 30万円~50万円 | 300万円~500万円 |
改装工事 | 15万円~30万円 | 150万円~300万円 |
美容室…坪単価15万円~40万円
美容室の店舗内装工事は、設置する什器や造作家具のクオリティによって大きく変わります。高級サロンを目指す場合は、目安となる坪単価の2倍~3倍の費用がかかる可能性もあるため、用意できる予算から逆算して店舗改装工事を依頼しましょう。
【店舗改装工事の費用相場】
工事の種類 | 坪単価 | 10坪の費用相場 |
新装工事 | 30万円~40万円 | 300万円~400万円 |
改装工事 | 15万円~30万円 | 150万円~300万円 |
病院…坪単価10万円~50万円
病院の店舗改装工事における注意点は、業態により費用相場が異なることです。内科や皮膚科には大掛かりな工事が不要ですが、歯科医院や整形外科の場合は用意する設備が多く、坪単価が50万円を超える場合もあります。
【店舗改装工事の費用相場】
工事の種類 | 坪単価 | 10坪の費用相場 |
新装工事 | 20万円~50万円 | 200万円~500万円 |
改装工事 | 10万円~30万円 | 100万円~300万円 |
オフィス…坪単価5万円~20万円
一般的なオフィスの場合は、下記の費用相場で収まることが多いです。一方で多数の什器を導入する必要があるスポーツジムや雑貨店などの場合は、坪単価が50万円を超える可能性があります。
【店舗改装工事の費用相場】
工事の種類 | 坪単価 | 10坪の費用相場 |
新装工事 | 10万円~20万円 | 100万円~200万円 |
改装工事 | 5万円~10万円 | 50万円~100万円 |
店舗内装工事を依頼する業者の選び方
店舗内装工事を請け負う業者は多く存在します。その中から信頼できる業者を見極めるポイントは、以下の4つです。
<店舗内装工事を依頼する業者の選び方>
- 施工実績が豊富か
- 工事の専門性が高いか
- ワンストップで依頼できるか
- アフターフォローが充実しているか
施工実績が豊富か
まずは施工実績を確認しましょう。施工実績が多い業者にはノウハウが蓄積されており、的確な店舗内装工事を依頼できます。実際に依頼した業者による評判を確認するのもおすすめです。
工事の専門性が高いか
自社の業種で店舗内装工事を手掛けた実績が多いかどうかも、確認すべきポイントです。たとえばアパレル店の店舗内装工事を依頼する場合、飲食店を専門的に施工する業者に依頼すべきではありません。
ワンストップで依頼できるか
プランニングから施工までをワンストップで依頼できる業者がおすすめです。複数の業者が工事を分業する場合、打ち合わせの回数が増えるほか、業者同士が意思の疎通をとりにくいため、理想と食い違う内装に仕上がるかもしれません。また、複数の業者に依頼するぶん、費用も高額になりがちです。
アフターフォローが充実しているか
保証などのアフターフォローが充実している業者を選びましょう。工事完了後になんらかの不具合が見つかった場合、修正を依頼しなければなりません。アフターフォローが充実した業者を利用すれば、素早い対応を受けられるほか、修理の内容によっては無料で対応してもらえます。
まとめ
店舗内装工事は、軽鉄工事やクロス工事など主に7種類です。業種によって依頼する工事の内容が異なる場合が多いため、費用相場も業種によって変わります。店舗内装工事は、実績がありワンストップで依頼できるアフターフォローが充実した業者に依頼しましょう。
FACE YOUでは、プランニングから施工管理までを自社で一貫して行います。アフターフォローにも力を入れており、万が一トラブルが発生した場合は担当者がすぐに対応いたします。店舗内装工事をご検討中の担当者様は、ぜひ当社にお問い合わせください。