店舗運営とは?役職ごとの仕事内容や課題の解決方法をご紹介
店舗運営とは、売り場の設計や売上管理、スタッフ管理などのマネジメント業務全体を指す言葉です。接客して商品を売ることだけを店舗運営と考える方もいますが、実際には裏方の業務も含めてその仕事内容は多岐にわたります。
この記事では、店舗運営とはなにか解説したうえで、店長・SVによる店舗運営の仕事内容とはなにかをご紹介します。また、店舗運営を改善する方法もお伝えするので、店舗運営に課題を抱えている方はぜひご覧ください。
店舗運営とは
店舗運営とは、レストランやスーパーマーケットなどの店舗を運営し、マネジメントすることです。具体的な仕事内容は後述しますが、売り場における接客業務から在庫管理まで、その内容は多岐にわたります。
個人経営のお店では、店舗運営を店長が個人で行うことが基本です。一方で複数の店舗を運営する会社の場合は、SV(スーパーバイザー)が複数の店舗を受け持ち、マネジメントを担当します。
店長が行う店舗運営の仕事内容とは
店長が行う店舗運営の仕事内容は、主に以下の5つです。
<店長が行う店舗運営の仕事内容とは>
- 売り場の設計や設営
- 売上の管理
- 販売促進
- 従業員の教育
- 在庫や仕入れの管理
売り場の設計や設営
店舗運営においてもっとも重要な業務と言っても過言ではありません。店内のレイアウトや商品の陳列などを決定し、お店のイメージを固めます。小売店の場合、顧客が商品を手に取る機会を増やす売り場づくりが重要です。これに失敗すると、商品やサービスの内容がよくても、売上は伸びません。
売上の管理
売上を集計することに加えて、どの商品がどのタイミングでどのくらい売れているのかを分析する業務です。1日・1週間・1ヶ月・1年間とさまざまな単位で集計するのが売上管理の基本で、分析した内容に基づいて改善に向けた施策を検討します。
販売促進
売れ筋の商品や売り出し中の商品を宣伝し、販売を促進する業務です。ポップなどの販促物を作成して店舗内に陳列したり、大々的なキャンペーンを行ったりします。キャンペーンの効果を得るためには、来客数を増やす必要があるため、チラシやダイレクトメールを配布するなどの活動も必要です。
従業員の教育
従業員の教育や管理も店舗運営の仕事のひとつです。マニュアル整備や研修、OJTなどで教育することが、クレームの減少につながります。また、在籍している従業員の勤怠管理やシフト管理を実施して、従業員が不足している場合はパート・アルバイトを募集するなどの採用活動も行います。
在庫や仕入れの管理
顧客が求める商品の在庫が切れていると機会損失につながるため、品切れを起こさぬように在庫管理を行うのも店舗運営における重要な仕事です。また、商品を仕入れたときには発注時のデータと照らし合わせて、検品をする必要もあります。
SVが行う店舗運営の仕事内容とは
チェーン店のように複数の店舗を運営している場合、スーパーバイザー(エリアマネージャー)が管轄する店舗の店舗運営を行うことが一般的です。SVが行う店舗運営の仕事内容をご紹介します。
<SVが行う店舗運営の仕事内容とは>
- 管轄する店舗のバックアップ
- 管轄する店舗との情報共有・情報提供
- 管轄する店舗の巡回
- 管轄するエリアの調査
管轄する店舗のバックアップ
SVが行う代表的な店舗運営は、管轄する店舗のバックアップ業務です。管轄する複数の店舗の売上を管理しながら比較し、生産性を高めるための案を各店の店長と二人三脚で検討し、実行します。また、SVは店長の相談相手としても機能し、本部と店舗の懸け橋となることもあります。
管轄する店舗との情報共有・情報提供
本部から受けた指示を管轄する店舗と共有することもSVの仕事内容のひとつです。運営方針に変更があった場合はそれを伝えるほか、売上が好調な店舗をロールモデルとして活用します。情報を共有・提供した後は、本部の指示が各店で守られているかどうかを確認します。
管轄する店舗の巡回
管轄する店舗を定期的に巡回し、店長や従業員とコミュニケーションを取って課題を見つける業務です。特定の店舗が目覚ましい成果を上げている場合は、その要因を調査して、本部にフィードバックすることもあります。
管轄するエリアの調査
管轄するエリア内において、自社以外の店舗を含むエリア調査も実施します。競合店に定期的に足を運び、レイアウトや商品構成、価格、セール、顧客の層などを確認する業務です。また、通行人の属性なども調査して、その地域の人々を自社の店舗に集客するための施策を検討します。
店舗運営を改善する方法とは
店舗運営ではさまざまな課題が見つかります。課題は業種や店舗によって異なりますが、基本的な改善策として挙げられるのは、次の4つです。
<店舗運営を改善する方法とは>
- 現場の声やデータに基づいた戦略を立てる
- 宣伝や会議にITを活用する
- 時代に適したシステムを導入する
- 内装デザインを変更する
現場の声やデータに基づいた戦略を立てる
現場で働く従業員の声も取り込みながら、売上データに基づいた戦略を立てることが重要です。過去数年間のデータを比較して、どの部分が伸びているのか、あるいは落ち込んでいるのかを調査しましょう。場合によっては、コンセプトを変更するなどの大がかりな方針転換が必要です。
宣伝や会議にITを活用する
ポスターからデジタルサイネージに変換する、現場での会議をWeb会議に切り替えるなど、ITを活用することも検討しましょう。それぞれ経費を削減できる可能性が高いほか、従業員の満足度を向上させたり、地球環境に配慮していることをアピールできたりするメリットがあります。
時代に適したシステムを導入する
時代に適したシステムを導入すると、顧客の利便性や安心感が向上します。たとえばアフターコロナでは衛生環境が注目されがちなため、換気設備などを増やすと効果的です。交通系ICカードやクレジットカードの支払いに対応するなど、非接触型の支払いシステムの導入も検討しましょう。
内装デザインを変更する
壁紙や床材を変更したり、レイアウトを見直したり、商品の魅力を引き上げられる什器を導入したりなど、内装デザインの変更も売上アップや来客数の増加につながりやすいです。リニューアルという言葉自体の注目度も高く、内装デザインの変更により、新規顧客を開拓できる可能性もあります。
まとめ
店舗運営とは、売り場の設計や設営、商品管理など、文字通り店舗の運営にかかわる業務全般を指す言葉です。売上が伸び悩むなどの課題に突き当たった場合は、データや現場の声に基づいた戦略を建てたり、内装デザインを変更したりして対策にあたりましょう。
FACE YOUでは、内装デザイン・空間デザインをプランニングからアフターフォローまでワンストップでご対応しています。店舗の課題と解決策を二人三脚で考え、業務改善を実現するための施策をご提案できるため、店舗運営の課題を感じた際はぜひ当社にお問い合わせください。