内装作り
2024年07月29日

店舗の内装に適した床材とは?種類別の特徴や業種ごとのおすすめをご紹介

店舗の雰囲気を大きく左右する箇所のひとつが、床材です。床材にはさまざまな種類があり、種類ごとに見た目や機能性が異なるため、店舗のコンセプトを内装に反映させるためには、適切な床材を選ばなければなりません。

この記事では、店舗で活用されている床材の種類や特徴をご紹介するほか、床材を選ぶときのポイントを解説します。業種ごとにおすすめの床材もご紹介しているので、内装選びや店舗改装の前にご一読ください。

店舗で活用できる床材の種類と特徴

店舗で活用されている床材は、主に以下の6種類です。それぞれの特徴をあわせて確認してみましょう。

<店舗で活用できる床材の種類と特徴>

  • フローリング
  • フロアタイル
  • カーペット
  • シート
  • モルタル
  • 天然石

フローリング

フローリングは木質系の床材で、主に住宅のリビングなどに使われていますが、店舗で採用する例も珍しくありません。コンクリートと比較して2倍の断熱性があり、見た目だけでなく機能的にもあたたかさを感じられることがフローリングの特徴です。

ただし、キズが付きやすく割れやすいことや、耐水性に劣ることはフローリングの欠点です。きれいな状態を保つためには、日ごろから丁寧にメンテナンスする必要があり、不特定多数の顧客が土足で訪れる店舗の床材にはあまり適していません。

フロアタイル

フロアタイルは塩ビ素材で作られた床材で、四角形や長方形のパーツを並べて貼り付けて施工します。素材が硬く、耐水性にも優れているため、耐久性が高いことが特徴的です。

破損したとしても、その箇所だけを交換できるため、メンテナンスにかける手間と費用も最小限に抑えられます。また、木から石までデザインも多種多様なので、お店のコンセプトに合った床材を選びやすいこともフロアタイルの魅力です。

カーペット

カーペットは断熱性や防音性に優れていることに加えて、価格もリーズナブルな床材です。主な素材はウールやナイロン、アクリル、ポリプロピレンで、お店の雰囲気に合った質感や色合いの商品を選べます。一般的な家具店でも購入でき、気軽に設置や変更ができることもカーペットの特徴です。

シート

シートは、フローリングや大理石などの印刷物をクッション材などに貼り付けた床材です。本物と見分けが付けないほど精巧に印刷されたシートも販売されており、低価格でありながら上質な空間を演出できます。フロアタイルと同じように、複数のパーツを並べて貼り付けて成功します。

モルタル

モルタルは、砂やセメントを水に混ぜて作る床材です。コンクリートと比較すると柔らかい建築資材なので施工がしやすく、洗練されたデザインに仕上げられます。タイルの下地として使われることが一般的ですが、独特な趣があるため、高級ブランド店の床材として使われるケースもあります。

天然石

天然石は強度が高くて摩擦にも強い床材です。ゴミやほこりが溜まりにくく、汚れが目立ちにくいため、床材としても重宝されています。ただし、重いものを落としたときに割れる可能性があるほか、破損時には全体を交換しなければならず、修繕には高額な費用がかかります。

店舗の床材を選ぶときのポイント

床材には多くの種類があり、さらに種類ごとのデザインや質感もさまざまです。店舗の床材選びに悩んだときは、以下のポイントを満たす床材を選びましょう。

<店舗の床材を選ぶときのポイント>

  • 手入れのしやすさを重視する
  • 店舗の雰囲気に合った種類やデザインを選ぶ
  • 原状回復しやすい床材を選ぶ
  • 店舗の入口で汚れを落とす工夫をする

手入れのしやすさを重視する

床材の種類によって、メンテナンスの方法や手間のかかりやすさが異なります。雰囲気だけを重視して床材を選ぶと、掃除が大変なせいで後悔するかもしれません。たとえば美容室の床材をカーペットにすると、ヘアカラー材を落としたときのシミがとれないため、カーペットの全交換が必要です。

店舗の雰囲気に合った種類やデザインを選ぶ

床は店舗の雰囲気を大きく左右する箇所です。床材の種類やデザインにより、高級感を演出することもできれば、親しみやすさを強調することもできます。店舗のコンセプトと合致していて、壁や天井のデザインや質感との調和もとれる床材を選ぶと、店舗全体に統一感が生まれます。

原状回復しやすい床材を選ぶ

賃貸物件を利用している場合は、原状回復しやすい床材を選びましょう。現状の床材を解体せず、その上から施工できる床材を選ぶと、原状回復のコストを最小限に抑えられます。

店舗の入口で汚れを落とす工夫をする

飲食店のように清潔感が求められる店舗の場合は、床材が汚れないように工夫をすることも大切です。入口に玄関マットを設置すると、顧客の靴に付いた汚れや小石を振り落とせるため、タイルなどの硬い素材を傷つけたり、汚したりせずに済みます。

【業種別】店舗の内装に適した床材

業種によって客層や求められる雰囲気、お店の使い方などが異なるため、それに合わせた床材を選ぶことが大切です。4つの業種に分けて、それぞれの内装に適した床材をご紹介します。

<業種別】店舗の内装に適した床材>

  • 飲食店…クッションフロアやシートがおすすめ
  • アパレル店…フロアタイルやシートがおすすめ
  • 美容室…フロアタイルがおすすめ
  • オフィス…カーペットがおすすめ

飲食店…クッションフロアやシートがおすすめ

飲食店には、耐久性が高く掃除がしやすいフロアタイルやシートがおすすめです。とくに「クッションフロア」や「長尺シート」は、料理や飲み物をこぼしても簡単に掃除ができるため、飲食店に適しています。高級感を演出したい場合は、無垢のフローリングなどを選ぶといいでしょう。

アパレル店…フロアタイルやシートがおすすめ

アパレル店は店舗によって求められる雰囲気が異なるため、色やデザインのバリエーションが豊富なフロアタイルやシートがおすすめです。お店のコンセプトによってはカーペットも見栄えがいいですが、ほこりが舞いやすい点には注意しなければなりません。

美容室…フロアタイルがおすすめ

美容室は頻繁に髪の毛を掃除する必要があるほか、カラーリング材などで床を汚すリスクもあるため、掃除がしやすいフロアタイルがおすすめです。フロアタイルは耐水性にも優れているため、シャンプー台の近くの床材としても活用できます。

オフィス…カーペットがおすすめ

オフィスの床材にはカーペットがおすすめです。多くの人が革靴などで歩いても足音が立ちにくく、従業員が仕事に集中できます。広範囲をリーズナブルに施工できることや、原状回復がしやすいことも、オフィスの床材にカーペットをおすすめする理由のひとつです。

まとめ

店舗で活用されることが多い床材は「フローリング」や「フロアタイル」などの6種類です。タイプによって見た目や機能が異なるため、まずは業種に適した床材の種類を見極めて、その中からお店のコンセプトや雰囲気に合った床材を選びましょう。

FACE YOUは、お客様の店舗やコンセプトを詳しく確認したうえで、店舗にとって最適な床材をご提案します。「床材に合った壁に変えたい」「床材と一緒に什器も変更したい」といったご要望をお持ちの方も当社にお任せください。ご予算の範囲内で、理想的な内装・空間をデザインいたします。