競合調査
2024年07月20日

競合店調査の方法とは?チェックすべき項目や実施するときのポイントをご紹介

どんなお店だとしても、近隣を見渡すとひとつやふたつはライバルとなる競合店があるのではないでしょうか。その地域の顧客に自社を選んでもらう確率を高めるためには、競合のよさを盗みつつ、自社の課題とも向き合える「競合店調査」が必要です。

この記事では、競合店調査を行う目的や、競合店調査でチェックすべき項目について解説します。また、競合店調査の前後ですべきことについてもまとめました。

競合店調査を行う目的

競合店調査を行う目的は、主に以下の3つです。自社の魅力を高めるために、定期的に競合店調査を行いましょう。

<競合店調査を行う目的>

  • 競合店の魅力を分析して自社に取り入れるため
  • 競合店と自社を比較して課題を見つけるため
  • 「競合が行う競合店調査」に対抗するため

競合店の魅力を分析して自社に取り入れるため

人気店は、多くの人に選ばれるだけの何かしらの理由を持っています。競合調査により、他店の魅力や特徴を把握できれば、そのよさを盗んで自社に取り入れることが可能です。

競合店と自社を比較して課題を見つけるため

競合調査により競合店と自社を比較すると、自社が他店よりも優れている部分だけでなく、劣っている部分も見えてきます。課題の発見と克服は、自社を成長させるための近道になるため、成長戦略の一環としても競合店調査の重要度は高いです。

「競合が行う競合店調査」に対抗するため

忘れてはならないのは、競合もまた競合店調査を欠かさずに行い、店舗経営をアップデートさせていることです。たとえ現時点では競合を上回る業績を残せていたとしても、その地位が安泰とは限りません。他店が行う競合店調査に対抗するためにも、定期的な競合店調査が必須です。

競合店調査でチェックすべき項目

競合店調査の重要性について解説しましたが、それでは競合店調査ではどのような点をチェックすべきなのでしょうか。重点的に調査が必要なポイントは、以下の6つです。

<競合店調査でチェックすべき項目>

  • 立地や外観
  • 販促品
  • 内装やレイアウト
  • 主力商品
  • 価格
  • 接客

立地や外観

立地や外観の特徴を確認し、顧客に選ばれる要因を調査します。具体的には以下の項目を確認しましょう。

<立地や外観の調査で確認すべきこと>

  • 外観の清潔感や美しさ
  • 最寄り駅からの距離と経路の歩きやすさ
  • 看板や旗、のぼりなどの有無
  • 周辺の店舗や施設
  • Googleマップなどに店名が記載されているか

なお、写真撮影をするときは事前に競合店の関係者に挨拶をしたうえで身分を明かし、許可を得るのがマナーです。

販促品

販促品とは、チラシやビラなどに掲載されている「目玉商品」です。特売品として掲載されている商品だけでなく、クーポンにより割引される商品なども調査して、競合が販促したい商品や販促方法を確認しましょう。

内装やレイアウト

店舗内の床材や壁紙、天井、什器などの内装やレイアウトを確認します。陳列方法などもチェックして、自社とどのような違いかあるかを調査しましょう。大手のスーパーマーケットなどはマップを用意しているため、これも競合店調査において参考になります。

主力商品

主力商品として売り込んでいる商品のジャンルや種類をチェックしましょう。目立つスペースに設置されている商品や、ゴールデンゾーンやシルバーゾーンに配置されている商品を調査します。ただし、季節によって主力商品が変わるため、調査する時期も加味しながら分析することが大切です。

価格

競合が類似商品を販売している場合、顧客はより安い商品が多いお店を選ぶ傾向にあるため、自社の商品と価格に大きな剥離がないか調べましょう。クーポンやアプリを利用した値引きも価格を左右するポイントなので、あわせて調査する必要があります。

接客

競合がどのような接客を行っているのかも、競合店調査で確認すべきポイントのひとつです。接客はお店のイメージに直結します。競合と比較して立地や価格で劣っていたとしても、接客で上回れば固定客を獲得するチャンスがあります。

競合店調査を行う前にすべきこと

競合店調査を開始する前に、以下のことを済ませておきましょう。

<競合店調査を行う前にすべきこと>

  • 競合店調査の目的を明確にする
  • 調査対象を決定する
  • 差別化を図るための仮説を立てる

競合店調査の目的を明確にする

何のための競合店調査をするのか、目的を明確にしましょう。目的がぼやけていると調査対象が無駄に増えてしまい、時間とコストを浪費しかねません。「顧客満足度を向上させたい」「内装をリニューアルしたい」など、目的を絞っておくと、どの競合を調査すれば有益な情報を得られるのかが見えてきます。

調査対象を決定する

目的をもとにして、調査対象とする競合店を決定します。調査対象は3店舗~5店舗程度に抑えて、優秀な店舗だけでなく、経営が上手くいっていない企業も含めて調査しましょう。業績が悪い企業を調査すると、反面教師として役立てられます。

差別化を図るための仮説を立てる

調査の目的と対象を明確にできたら、自社でどのような施策を行うと競合との差別化を図れるのか検討し、仮説を立てましょう。直近の社会情勢やトレンドなども加味しながら最適な仮説を立て、仮説が外れた場合はその要因を検証し、新しく仮説を立て直すといった作業が必要です。

競合店調査の完了後にすべきこと

競合店調査が完了したら、以下の2点を行い、自社のレベルアップを目指しましょう。

<競合店調査の完了後にすべきこと>

  • 分析結果をまとめて仮説を検証する
  • 課題を解決するための施策を検討する

分析結果をまとめて仮説を検証する

事前に立てた仮説に基づいて、調査結果を分析しましょう。調査項目ごとに自社と競合店を比較すると、仮説が正しかったのかどうかの答え合わせができます。この作業を繰り返し行うことにより、戦略の方向性が正しかったのか、正しくなかった場合はその要因が何なのかなどを判断できます。

課題を解決するための施策を検討する

自社の課題を解決するための施策を検討し、実行します。商品やサービスなどソフト面の変更だけでなく、内装・外装やレイアウトの変更といったハード面の変更も検討しましょう。課題を洗い出すのが難しい場合は、コンサルティングを受けたり、プランニングから依頼できる内装業者に相談したりするのがおすすめです。

まとめ

競合店調査は、自社のレベルを高めるためだけでなく、他社のレベルアップに追いつくためにも必須です。調査する項目としては立地や外観、内装・レイアウト、価格、接客などを挙げられます。課題を洗い出しにくい場合は、専門業者にコンサルティングやプランニングを依頼しましょう。

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