2024年07月26日

店舗ディスプレイの基本とは?什器選びのポイントやおすすめの陳列方法をご紹介

ECサイトの台頭や新型コロナウイルスの発生により、店舗に足を運んで買い物をする人は減少傾向にあります。そこで来客数を増やすための施策としておすすめできるのが、店舗ディスプレイの改善です。

今回は店舗ディスプレイ基本をご紹介したうえで、ディスプレイに不可欠な什器選びのポイントや、おすすめの陳列方法をご紹介します。

店舗ディスプレイの基本とは

店舗ディスプレイの什器を決めたり、陳列のテクニックを活かしたりする前に、基本として徹底しておくべきなのは以下の6点です。

<店舗ディスプレイの基本>

  • 店内の清潔感を大切にする
  • コンセプトを統一する
  • 関連する商品をまとめて陳列する「グルーピング」を意識する
  • 「フェイシング」でパッケージやラベルを見やすくする
  • 顧客が利用しやすい動線作りをする
  • 季節やトレンドを反映させる

店内の清潔感を大切にする

まずは店内の清潔感を大切にしましょう。店舗ディスプレイが完璧だとしても、什器やウインドウが汚れていると印象が悪くなり、商品を手に取ってもらいにくくなります。店内の掃除を行い、什器の新調後もメンテナンスを欠かさずに行ってください。

コンセプトを統一する

イメージやカラーを統一すると、顧客にとって居心地が良い空間を作りやすく、購買意欲を高められます。店舗の顧客層や、商品やサービスのイメージと合致した内装を取り入れることも、店舗ディスプレイにおける基本のひとつです。

関連する商品をまとめて陳列する「グルーピング」を意識する

売り場がグルーピングされていると、顧客はどの商品がどこにあるのか認識しやすくなります。ひとつの棚にいくつもの商品を水平に並べる「水平くくり」や、平積みで縦方向に並べる「垂直くくり」も、グルーピングの一種です。

「フェイシング」でパッケージやラベルを見やすくする

商品のパッケージやラベル、値札などを顧客が見やすい位置に掲示するフェイシングも店舗ディスプレイの基本です。売れ筋の商品や新商品を設置するスペースを広く取ると、多くの人に注目されるほか、顧客の質問に応じて販売場所まで案内する業務も削減できます。

顧客が利用しやすい動線作りをする

顧客が滞在や買い物をしやすい動線作りも意識しましょう。通路が広ければ、混雑時にも商品を手に取って検討しやすくなるため、客単価をアップさせやすくなります。また、入口から店舗の奥まで見渡せるようなレイアウトにすると、顧客が目的とする販売スペースを見つけやすくなります。

季節やトレンドを反映させる

季節やトレンドを反映されることもポイントです。特定の時期に売れやすい商品やSNSなどで話題の商品を、店内の目立つ場所や、店外からも見える場所に配置しましょう。

店舗ディスプレイにおける什器選びのポイント

店舗ディスプレイにおける什器選びのポイントとして、以下の4点を挙げられます。什器を購入する前に確認して、店舗の合った特徴を持つ什器を選びましょう。

<店舗ディスプレイにおける什器選びのポイント>

  • ブランドイメージに合った什器を選ぶ
  • 天井高や面積など店内のスペースを考慮して什器のサイズを選ぶ
  • 一定の耐久性を備えた什器を選ぶ
  • 陳列する商品が引き立つデザインの什器を選ぶ

ブランドイメージに合った什器を選ぶ

店舗のブランドイメージに合った質感や色味の什器を選びましょう。複数の什器を導入する場合は、すべての什器のカラーや素材感、デザインを合わせると統一感が生まれます。内装の雰囲気や色合いだけではなく、ディスプレイする商品にも合うデザインの什器を選ぶのがポイントです。

天井高や面積など店内のスペースを考慮して什器のサイズを選ぶ

店舗の天井高や面積などのスペースを考慮しながら什器のサイズを選びます。スペースにゆとりがある場合は、大型の什器を導入すると迫力が出やすく、ディスプレイできる商品の数も増えるため効果的です。反対にスペースが限られる場合は、通路の幅や動線を圧迫しない奥行きの什器を選びましょう。

一定の耐久性を備えた什器を選ぶ

1度購入した什器は長期間にわたって使い続けるため、一定の耐久性や品質を備えた什器を選ぶことも大切です。価格が高い什器ほど壊れにくく、デザイン性も優れる傾向にあるので、中長期的に見ればメンテナンスや交換のコストを削減しやすくなります。

陳列する商品が引き立つデザインの什器を選ぶ

陳列する商品の種類や特徴をイメージして、商品が引き立つデザインの什器を選びましょう。什器の種類はさまざまで、シェルフやラック、ショーケースなどから選べます。商品の特徴や価値に応じた什器を導入することにより、防犯効果を高めやすいこともメリットです。

店舗ディスプレイでおすすめの陳列方法

店舗ディスプレイでおすすめの陳列方法は、以下の5つです。内装や基本を整備して、購入する什器を決めた後は、商品が魅力的に見える陳列方法を押さえましょう。

<店舗ディスプレイでおすすめの陳列方法>

  • トライアングル陳列
  • リピテーション陳列
  • シンメトリー陳列
  • アシンメトリー陳列
  • グラデーション陳列

トライアングル陳列

高さがバラバラの商品を同じ什器のなかで陳列するときに、適した方法です。ディスプレイの中心にもっとも高さのある商品を置いて、正面から見たときに山型に見えるように陳列しましょう。顧客の目を引きやすいことや、狭いスペースの陳列に適していることがトライアングル陳列のメリットです。

リピテーション陳列

類似商品を向きと感覚をそろえて陳列する方法で、リピート陳列とも呼ばれています。遠くからでも目立ちやすく、店舗の中心部分でリピテーション陳列を行うと、入店率を高める効果にも期待できます。

シンメトリー陳列

中心線を境にして、商品を左右対称に並べるディスプレイ方法です。商品が規則性を持って並ぶため、在庫管理がしやすいほか、売れ筋商品がひと目で分かります。

アシンメトリー陳列

先述したシンメトリー陳列とは対極にある陳列方法で、中心線を境に商品を左右非対称に配置します。斬新な印象を与えやすいため、商品のバリエーションが豊かなセレクトショップや、ジュエリーショップに適した陳列方法です。

グラデーション陳列

色の並べ方を工夫する陳列方法です。同一商品の色違いをディスプレイする際に適しています。向かって左もしくは前から、暖色・寒色・中間色の順番に配置するのが基本です。

まとめ

コンセプトを統一することなどが店舗ディスプレイの基本です。什器を購入・交換する場合は、店舗の雰囲気やブランドイメージ、商品に合ったものを選びましょう。また、陳列方法を工夫することも店舗ディスプレイにおいて重要な要素のひとつです。

FACE YOUでは、内装デザインにおけるプランニングから設計、施工管理、アフターフォローにワンストップでご対応します。店舗の特徴やイメージを丁寧にヒアリングし、理想に合った内装や什器のご提案が可能です。まずはご予算や現状の課題などをお気軽にお聞かせください。