店舗ブランディング
2024年07月02日

VPとは?アパレル店の集客や売上を上げるためのテクニックをご紹介

アパレル店の集客や売上を上げるための戦略として「VMP」がありますが、その中でも消費者がお店に入るか入らないかを決める要素として重視されているのが「VP」です。アパレル店がVPに取り組むと、新規顧客の獲得や顧客満足度の向上も見込めるため、販売戦略の一環としてVPを重視しましょう。

この記事では、アパレル店がVPに取り組むべき理由や、VPで集客・売上を上げるためのテクニックをご紹介します。「お店の前を素通りされることが多い」「お店の奥まで入らずにすぐ離脱されてしまう」などの状況にお悩みの方は、とくに注目してご覧いただければ幸いです。

アパレル店におけるVPとはVMDのひとつ

アパレル店におけるVPとは、ビジュアル・プレゼンテーションの略です。ブランドや主力商品が持つイメージを訴求して、通行人がお店に興味を持つように誘導する戦略を指します。そのため、店外からも見やすい入口付近のショーウインドウなどに重点的な施策を行うのがVPの基本です。

VPはVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)の一種でもあります。VMDとは、視覚的なアプローチによって消費者に訴求し、購買意欲を向上させる陳列方法です。VMDはVPのほかに「PP」と「IP」で構成されているため、「DP」も含めた関連用語との違いも知っておきましょう。

<VPの関連用語>

  • VPの関連用語①PP(ポイント・プレゼンテーション)
  • VPの関連用語②IP(アイテム・プレゼンテーション)
  • VPの関連用語③DP(ディスプレイ)

VPの関連用語①PP(ポイント・プレゼンテーション)

PP(ポイント・プレゼンテーション)とは、入店した顧客に対して、お店が売りたい商品をアピールする戦略です。店舗中央のディスプレイスペースや、入口から見通せる棚や柱などがPPに適したエリアで、効果的なPPを行うと顧客の購買意欲を高められます。

VPの関連用語②IP(アイテム・プレゼンテーション)

IP(アイテム・プレゼンテーション)とは、商品を比較検討しやすいように考慮して陳列する戦略です。色違いの商品を近くに配置したり、サイズ順に陳列したり、アイテムごとにエリアを分けて陳列したりといった手法を用います。

VPの関連用語③DP(ディスプレイ)

DP(ディスプレイ)が、VMDを実現するための手法です。「ゾーニング」「グルーピング」「ファサード」「レイアウト」などの作業や工夫を行って空間を演出し、計画したVMDを実践します。

アパレル店がVPに取り組むべき3つの理由とは

アパレル店がVPに取り組むべき理由は、以下の3つです。集客や売上を上げるための施策として重視しましょう。

<アパレル店がVPに取り組むべき3つの理由とは>

  • 通行人がお店に興味を持ちやすくなるため
  • 関連商品や不人気商品も抱き合わせで販売しやすくなるため
  • 顧客満足度の向上を図りやすいため

通行人がお店に興味を持ちやすくなるため

VPは通行人を店内へ誘導するために行う施策です。効果的なVPを行うと、ターゲット層だけではなく、たまたまお店の前を通行した人の来客も見込めます。お店の前を素通りされることが多い場合は、VPに取り組んで改善を目指しましょう。

関連商品や不人気商品も抱き合わせで販売しやすくなるため

VPにより主力商品への注目度を高められると、その周辺に配置している商品も手に取ってもらえる可能性があります。主力商品と関連性のある商品や、あまり注目されることのない不人気商品も脚光を浴びやすくなり、抱き合わせ的に販売できるチャンスが増えるでしょう。

顧客満足度の向上を図りやすいため

顧客が目的とする商品を見つけやすく、着こなし方や関連商品なども確認しやすいVPを取り入れることにより、顧客満足度の向上も図れます。

VPでアパレル店の集客・売上を上げる6つのテクニックとは

VPでアパレル店の集客や売上を上げるテクニックとして、以下の6つをご紹介します。今すぐに取り組めるものばかりなので、まだ実践していないものがあれば試してみてはいかがでしょうか。

トレンドを押さえた商品や人気商品をディスプレイする

VPの基本は、トレンドを押さえた商品や人気商品を入口から見やすい場所にディスプレイすることです。まずは商品に興味を持ってもらい、入店してもらうことがVPの狙いになります。SNSなどで話題の商品やトレンドの商品、季節ものの商品などを陳列しましょう。

人気のある色をマネキンに着させる

店舗で人気のある色をマネキンに着させると、集客力がより上がる傾向にあります。一定の顧客を得られている場合は、店内で人気の色を調査してVPに取り入れると、その色を好む顧客を店内に誘導しやすいでしょう。顧客数が少ない場合は、季節ごとに流行しているカラーを選ぶのがおすすめです。

立体的にディスプレイをする

マネキンは平面的に並べるのではなく、やや角度をつけて立体的にディスプレイしましょう。ボウリングのピンが並んでいるようなイメージです。立体的にディスプレイすると、2体目や3体目のマネキンが呼び水となり、消費者をお店の奥へと誘導しやすくなります。

色に統一感を持たせる

マネキンに着させる服の色合いには統一感を持たせましょう。飾りたい商品によって、コーディネートの柄やデザインがまちまちになりがちですが、色を統一するとバランスよく見えます。シャツなどの色がベージュの場合は、白のコートやスヌードを巻くときれいにコーディネートできます。

全身のコーディネートをする

冬の場合は「アウター、インナー、ボトム、マフラー、靴」というように、マネキンには全身をコーディネートさせることがVPの基本です。顧客が実際に着ている様子をイメージしやすいようにコーディネートすると、主力商品だけではなく、コーディネートに組み込んでいた商品や、同一ジャンルの商品も売れやすくなります。

ポージングで動きをつける

アパレルディスプレイの魅力は可動域が広いことなので、マネキンにはポージングで動きをつけましょう。マネキンが歩いているように見えると、実際に自分が着ているようなイメージを連想させられます。また、エアクッションなどを腕に詰まるとしわ感が生まれ、よりリアルに商品を訴求できます。

まとめ

VPとは、ビジュアル・プレゼンテーションの略で、通行人を店内に誘導する戦略です。効果的なVPができれば、売上や顧客満足度も向上する可能性が高いでしょう。トレンドを押さえた商品を入口から見える位置に配置して、マネキンに動きをつけるなどの方法で訴求を行います。

FACE YOUでは、アパレルのVPにおいても重要な空間デザイン・内装デザインを、プランニングから施工まで一貫して承っております。VPがより魅力的に見える空間づくりや什器のご提案は、お客様のご予算内で内装デザインのトータルサポートが当社にお任せください。